「言場(ことば)」について
「はじめの言場」の「言場(ことば)」という言葉を思いついたきっかけは、漢字を使ったビンゴカードのような用紙を作って、それを眺めたときに感じた実感です。
このような内容の用紙です。
言葉が口から出てくる前の状態は、どんなだろう?
という関心が『α-NINJA』を作ったときからありました。
『α-NINJA』はアルファベットで、『はじめの言場』は漢字を使ったパズルです。アルファベットと漢字の明らかな違いは、文字に意味が有るか無いかの違いが大きな違いです。
口から言葉が出てくる前、頭の中で、それぞれの漢字はバラバラになっていながら、ある範囲にある文字がくっついて二字熟語になり、連想が広がり「ひらめいた」「思いついた」「思い出した」「考えた」となり、口から文章として出てくるのだろうと思います。
1つ1つの二字熟語を1つ1つ記憶している部分と、1つの漢字を覚えているのと、ごちゃごちゃになっているのだと思いますが、文字や単語や意味が、いつも決まった関係にあるのではなく、ある程度の関係を保ちながら、ある範囲に同居しているような状態が、頭の中の通常の状態のような気がします。
それは何か意味が出来てくる下地としての「場」。1つの漢字や単語、意味がなんとなく関係を持って存在していて、決まった順序ははっきりとせず、人それぞれに違う。そのような場所性をもった言葉の広がりがあるように感じました。
それを「言葉の場」ということで「言場」という言葉を作りました。
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