気づきの入口⑤ あたまを空っぽにする
瞑想は集中力を高める効果がある。と『脳地図を書き換える』(生田哲)の中に書いてあって、瞑想法に対して考え方が変わりました。私が気づいていなかっただけですが。
私が意識していたのは、雑念を捨象するという側面だけでした。生田氏の指摘は、普通のことなのですが、私の理解では、ほとんどの雑念を捨象できたら、残るのは集中すべき事柄だけになります。そのことに気づきました。
人は1つのことに集中できている状態では、様々なことに気づくことができるようになります。
2000年を過ぎて、大手IT企業のGoogle、Microsoft、Appleなどが、瞑想や禅に関心を示したことから、世界中でマインドフルネス瞑想という瞑想法が広まりました。
私が「マインドフルネス」という言葉と出合ったのは、2015年頃のことでした。トランジション・タウン・ムーブメントという活動とアーバン・パーマカルチャーという言葉に興味を持ち、それについて調べたり、イベントに参加する中で「マインドフルネス」という聞こえの良い(ちょっとかっこいい)言葉に興味を持ちました。
マインドフルネスは、仏教の八正道の中の「正念(サンマサティ)」の英語訳です。日本では「気づき」と訳されています。
宗教色を排除した方法として、マインドフルネス瞑想がありますが、宗教活動との関係を持たないだけで、技法としてはほぼ同じです。
大切なのは脳科学の研究が進んで、瞑想は科学的にも様々な効能があることが分かってきたということです。
『頭を「からっぽ」にするレッスン』アンディ・プディコム / 2020
→マイクロソフト社の創業者ビルゲイツ氏が推薦の本
『ブッダの幸せの瞑想』 ティク・ナット・ハン / 2015
→グーグル社内で瞑想のワークショップを開催した僧侶
『禅マインド ビギナーズ・マインド』鈴木俊隆 / 2012
→アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏の座右の書
上記の3冊のうち、『頭を「からっぽ」にするレッスン』が分かりやすく、はじめて瞑想をやってみようと思う人に向いています。
10分間だけ瞑想します。
①椅子(または床)に座って姿勢を正します
②10分間のアラームタイマーをセットします
③(できれば)目を閉じます
④肩の力を抜いてリラックスします
⑤自分の呼吸に意識を集中します
集中する方法:呼吸の数を数える(吸うときに「1」吐くときに「2」と交互に数えて、「10」までいったら「1」に戻ります。途中で数が分からなくなったら「1」にもどります)
⑥②のアラームが鳴ったら瞑想を終わります
瞑想中の心(マインド=意識)の置き場所については、本を読むと参考になる話(プディコム氏が世界を旅して入門した寺の名僧の話)が載っています。
10日間やってみれば、自分に向いているかそうではないかが分かります。
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