頭を良くする入口
2025/4/8エフエムEGAOの取材の中では言わなかったが、取材のテーマを私は「頭を良くする入口見つけたよ!」として、取材で何を伝えたいかを整理していた。
『楽スルー脳力アップ記録用紙』がどうして「頭を良くする入口」になると思ったのか、その辺りをメモとしてまとめてみた。
2つの要素がある。
(1)体験的に「頭が良くなった瞬間」を理解
『楽スルー脳力アップ記録用紙』を数日にわたってやってみると、1週間もしないうちに計算速度は限界に達する。ひと桁の足し算という単純な計算なので、限界もすぐに明らかになる。その上で、運動後に『楽スルー脳力アップ記録用紙』をやってみると、ギュっとタイム・スコアが縮むのを体験できる。私の場合は限界が「37秒」で、運動後は「33秒」になった。
「運動すると頭の回転が良くなる」
という話だけでは、運動をしたとしても長続きはしないだろう。それが、実体験として体感できると、もう一度運動してみようという気になる。
運動するだけで、自分の頭がよくなることを実感できていれば、運動を続ける動機になる。
運動が習慣化すれば、身体的、精神的にポジティブな効果があることが知られているので、自ずとそのことに気が付くだろう。「気分がいい」「健やか」という状態を維持しようとして、さらに強い動機となるだろう。
その意味で、入口なのだ。
(2)イメージトレーニングができる
運動や楽器演奏でイメージトレーニングが効果的であることは、科学的な実験研究で実証されている。自分だけで完結するような動作(バスケットボールのフリースロー、ピアノ演奏など)では、実際に身体を使った練習法同様に、身体を動かさずに集中して注意を傾けて実際に自分がその動作をしている状態(身体感覚)をイメージする練習法でも技術が向上する。
例えば「33秒」で計算しているときの眼や手の感覚などを含め、その状態を具体的にイメージできれば、それを繰り返し脳内体験として再現できるので、実際の計算のときにもそれに近い状態に近づけられるようになる。
「自分の意思で自分の能力を高められた」という経験は、次のことに挑戦してみようという意欲を醸成する。
『楽スルー脳力アップ記録用紙』をいくら沢山やっても、ひと桁の計算が上手になるだけだが、次のことにチャレンジする動機になるという意味で入口となる。
『楽スルー脳力アップ記録用紙』は、東北大学の研究で脳が活性化することが実証されたドリルを参考にしているので、脳を速く回転させる効果を維持するのに役立つので、「ひと桁の計算が上手になるだけ」には違いないが、そうした効能がある。
参考図書
『ピアジェに学ぶ認知発達の科学』Jean Piaget / 2007
キーワード「継起的発達」
『言語の本質』今井 むつみ / 2023
キーワード「ブートストラッピング・サイクル」
『脳地図を書き換える』生田哲 / 2009
キーワード「イメージトレーニング(=メントレ)」
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