気づきの入口③/あなたも作家になろう
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の作家で知られるジュリア・キャメロンの本に『あなたも作家になろう』があります。彼女の他の本を含めて共通するのが「モーニング・ページ」という書き方練習のすすめです。
最大のポイントは、それは誰にも見せないところに保管するということです。人の悪口や人には知られたくないことであってもとにかく書くということを目的としているので、自分を含む誰の眼にも止まらないところに保管することです。
書き方の実践的な要点は、心に浮かぶことを手早く書き出すことです。画家は画題のヒントを探すためにスケッチをします。いわば文字によるスケッチが「モーニング・ページ」です。
「モーニング・ページ」は20年来キャメロンが主催する創造性を育むための市民講座で、宿題てきなワーク(作業)として行われているものです。
少し自分をせかすように、思いつくことを書き出していきます。書き出しながら、頭の隅から隅まで思い浮かんだことを書き出します。文字に置き変えられたものを眺めると、そこから新たな想像が生まれたり、より深くそのことについて考えるきっかけやひらめきを得ることがあります。
キャメロン自身が本の中で、瞑想するような感じだとも書いています。
瞑想は、視覚的に捉えることはできませんが、「モーニングページ」は文字として再確認しながらする瞑想のようなものかもしれません。
普段は直観的な感情などで判断している物事をちょっと深堀してみると、意外な気づきに行き当たるかもしれません。
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