大西暢夫を囲む集いに参加して
大西暢夫さんがちいさいおうちという近所の本屋さんに来るということで、常連さんを中心に集まり、お話を伺うことになりました。結果的にそうなっただけのことでしたが、とても良い時間でした。
和ろうそくをはじめ、大西さんの取材のライフワークの話に反応して、「わたしたちにできることはなんだろう」という意見(問いかけ)が参加者からでました。
大西さんの意見は明快で、職人さんの仕事、商品を購入することで職人さんの仕事は続いていく。と。
集いが終わり、大西さんの本にサインをいただくときに一言二言会話をしました。それをきっかけに、自分の経験を思い出し、煎じ詰めれば、誰でもすぐにできることは食を見直すことだと思いました。
食料自給率「ゼロ」の東京に住む人も、食を通して自然とつながっています。どれだけ便利な暮らしをしていても、今のところはそのつながりを断つことはできない。
イギリスでは若い世代を中心に菜食主義志向の人が増えていると言われます。ググってみると、全体で5.8%、野菜を中心にした食事を意識している人は11.5%となっています。その一部の人は、環境問題、例えば牛などの家畜CO2の発生原因ということを意識して、食生活を変更したのだと思います。
一方で、「肉を食べなければ大丈夫」という意識に対して、やや批判的な意見が武者小路公秀と鶴見和子の本の中に出てきます。私たちの生活に溶け込んでいる仏教など、インド由来の宗教の不殺生の戒めは、視点が異なり、私たちの生命は常に他の生物の生命をいただくことで子孫につながっていくと考えます。
「他の生き物の生命をいただく」ということについて、長年にわたって向き合ってこられた辰巳芳子の本『あなたのために: いのちを支えるス-プ』には誰でもすぐに取り掛かれるヒントがあります。出汁を引くということは、突き詰めれば、いただいた他の生命をしっかりと使い尽くすというところに至ります。お出汁を取るところから食を見直してはいかがでしょうか。
その他、持続可能な社会の実現にむけた社会活動に興味を持たれた方にお勧めの情報源
◆グッドライフゴール(PDF)(英語)
https://sdghub.com/wp-content/uploads/2018/05/GLG_decks_Japanese_w_icons2.pdf
◆イギリスのNGO Bioregional(英語)
地球一個分の暮らしのための活動支援
◆DEAL Doughnut Economics Action Labo(英語)
人と自然がともに繁栄できる未来の暮らし方を考える行動支援
ドーナツ経済学の経済学者ケイト・ラワースが主宰
https://doughnuteconomics.org/
◆Amsterdam City Doughnut- a roadmap for a thriving City(英語)
ケイト・ラワースがアドバイザーを務める都市計画(アムステルダムの事例)
https://susty.org/amsterdam-city-doughnut-a-roadmap-for-a-thriving-city/
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