新作『はじめの言場(ことば)』
カード・パズル型の新作『はじめの言場』が完成しました。
昨年のアルファベット・カード・パズル『α-NINJA』、『字半具』(偏つぎ遊びのカード・パズル)に続くカード・パズル型の作品の第3作目です。
「漢字100文字で世界を掴む」というコンセプトから始まりました。
『α-NINJA』を体験した方には、アルファベット、漢字について、「文字と言葉の関係性の違い」という点を感じられる程度に上手く整理できたと自負しています。
私の理解では、『α-NINJA』の体験では、アルファベットは26文字で全ての単語を表現できるという「文字と言葉の関係から生まれる世界観」を感じられます。どんな単語でも思うがままに表現することができます。一方、『はじめの言場』では、常用漢字2136字のうち100字しか使っていないので、表現できる単語(二字熟語)も制限されます。
漢字を日ごろ使っている日本人には自明のことですが、漢字の1文字ずつに意味があります。一方アルファベットには文字に意味はありません。『α-NINJA』を体験して「難しい」という印象を持たれた方は、おそらく、「どんな単語を思い浮かべたらいいかが分からない」という感覚だったと思います。ワークショップに誘った知人に「脳トレの前に、英語の勉強せにゃできん」と言われました。つまり、アルファベットという文字は、単語をなかなかイメージしずらいという性質があるのです。
漢字は1文字が既に単語のようなものですから、意味を連想しやすいという特徴があります。逆に言えば、アルファベットのような音を表現するための当て字はかなり限定的な使い方です。英単語が無の中から単語を引き出すような感覚なのに対して、漢字は既に手触り感があって、文字の意味から単語(二字熟語)を連想しやすいという特徴があります。
■中身とルール
小学校1~4年で学習する常用漢字から100文字を選出。
種類は「はじめの言場(友愛)」「はじめの言場(正直)」「はじめの言場(自然)」の3種類(全部で300文字)。
100枚の漢字カードを使って同時に50個の二字熟語を完成させられます。(何種類の回答があるかは不明)。
100種類の漢字を組み合わせて表現できる二字熟語の総数は700個以上。
1箱の100枚を50枚の2グループに分けていて、片方は二字熟語になる相手が多い(同梱の100字の中で二字熟語になる可能性が高く、もう一方は比較的低いグループになっています。例えば、「はじめの言場(友愛)」の場合、1つの文字に対して二字熟語になる相手の数は、最大値が「大」の49個、最小値が「別」の5個)
漢字に自信ありの方で20分程度で完成できると思います。
■ワークショップ
時間:2025年6月15日(日)14:00から(1時間程度)
場所:ちいさいおうち(こどもの本専門店)
定員:10名
予約:不要(確実に参加したい方はご予約ください)
0564-26-3083 (ちいさいおうち)
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